アホロートル 飼育マニュアル

アホロートルとは

アホロートルはとても魅力的な生き物です、まるでモンスターや恐竜のように水底を歩きます。彼らは魚のように水に住んでいますが魚ではなく両生類に属しています。アホロートルは両生類特有の「変態」という特性が停止状態になっています。彼らは最大30cmの大きさに成長することができます。アホロートルは原産地では絶滅に瀕していますが、ペットとして世界中の愛好家に飼育されています。色の種類はマーブルと呼ばれる原種に近い種類、ブラック、リューシスティックと呼ばれる目が黒く体が白い個体、白と黄色のアルビノがいます。

アホロートルの飼育環境

アホロートルにとって最も理想的な水温は10～22℃、PHは 7.0～7.6 、水の硬度は150～300ppmです。 アホロートルをペアで飼育するには少なくとも60cm以上の大きさの水槽が必要です。 曝気（エアレーション）されやすいように設備やフィルターを使って水質を安定させる必要があります。ただしアホロートルは水の流れを好まないので気を付けてください。アホロートルは特徴的な外鰓から鰓呼吸を行い、口を水面に付けて肺呼吸ができます。アホロートルは暗い環境を好むので照明を完備する必要はありません。

アホロートルの水槽レイアウト

アホロートルの水槽には砂利や砂を使用すると水質が良くなります。ただし、アホロートルの食事は周囲の水も一緒に吸い込みます。そのため口に入る大きさの砂利は上手く吐き出せない場合には消化器官へ運ばれてしまいます。理想的にはこの問題を回避するために口に入らない大きめの砂利や石を利用します。 アホロートルを明るい光からカバーできるよう隠れ場所を提供しましょう。アホロートルは突然迅速な動きをしたり暴れる事がありますので水草などの植物との共生には不向きです。

アホロートルの餌

アホロートルは様々な食事を供給する必要があります。専用飼料はとても扱いやすいです。また冷凍赤虫や乾燥クリルなど管理の手間の少ない餌も給餌してあげてください。またアホロートルはハツ（心臓）やレバー（肝臓）などの栄養に優れた赤身肉の小片も与えることができます。餌を与える頻度は若いアホロートルであれば毎日適量を与え、成体であれば1～3日おきに餌やりをしてください。摂食量は水温の変化によっては通常量でも拒否する場合がありますので残した場合には水質維持のためにもきちんと取り除いてください。

アホロートルの繁殖

成体になると雌雄の区別がつくようになります。雄はメスに比べると体が細く性器の周りが腫脹します。雌は雄に比べて体に丸みを帯び、性器の周りが腫脹しません。水温が温かくなり始める春先に繁殖を行い、産卵される卵は300～800の卵を産みます。卵は約2週間～1ヶ月での孵化します。共食いを避けるためにまずは卵と親アホロートルを隔離し、孵化後は成長スピードの違いで大きさの異なるアホロートルも分離してください。

アホロートルの寿命

現存する記録では25歳まで生きた事があります、適切な条件を揃えることができればアホロートルは10〜15年生きる事ができます。